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おたくイベントの感想などを適当に

ニッポン朗読アカデミー 朗読劇 5/6 昼公演 感想

5/6に行われた、ニッポン朗読アカデミー 朗読劇「謎解きはディナーのあとで」の「犯人に毒を与えないでください」という演目の昼公演に行ってきましたので、軽く感想を書きたいと思います。

 

 

今回自分が行った公演は5/6の昼のものでしたが、この朗読劇は、トライアル公演と2つの演目の本公演に分かれて4/24~5/6の間のほぼ毎日行われているものでした。場所は銀座博品館劇場。古くから様々な公演で使われている歴史ある劇場ですね。

 

BD発売記念イベント等の朗読劇を見た経験はあったものの、小説の朗読という本格的な朗読劇を見に行くのは初めてだったので、とりあえず手始めという事で1公演応募してみようと思いチケットを取りました。5/6公演にした理由としては、自分が好きな上田麗奈さんがいることに加え、南早紀さんもいたからです。わかりやすいミリオンライブのオタクですね。

イベントの構成としては、朗読劇のあとにトークパートがあるというものでした。初めてだったので朗読の他は何をやるのか、そもそも他に何かするのかどうかすらわからず、お~トークパートあるのか、と思っていました。

 

行った公演の配役は、

影山:西山宏太郎さん

風祭:中島ヨシキさん

麗子:上田麗奈さん

ナレーター:南早紀さん

でした。西山さんは容疑者の男1人、南さんは容疑者の女4人をそれぞれ兼任されています。

謎解きはディナーのあとで」は読んだことがなかったので、各役のキャラクターや作品の雰囲気を掴むために読もうと思って2週間前くらいに既刊3巻まで購入したのですが、意識がガバガバで全部読めず…結局1巻の半分くらいと、公演の演目の部分だけ読んで臨みました。

 

席は4列目の端っこ。SS席の抽選に外れた者の末路と言った感じ。まあ、正直かなり良い席でしたが。セリフに合わせて身振り手振りが入ったり、声優さんの表情が変わったりしていたので、その辺がよく見えるような前の方の席だったのは本当に良かったです。

 

さて、まず漠然とした感想ですが、初めてってこともあって正直かなり楽しみにしてたのですが、それを超えるくらい面白かったです。

小説の朗読劇があるというのを最初に知った時は、昨今ありふれているトークショーなどのイベントの類と比べると数が少ないこともあり(自分の見てる範囲に映らないだけかもしれませんが)、結構ディープなイベントだなという印象を持ちました。しかし冷静に考えてみると、アフレコみたいなものだし、むしろまさに声優らしいイベントでは?と思うようになり、上田麗奈さんが出てるものに行きたいなと思っているところで、今回の朗読劇があったという感じでした。行けるのが決まってからはアフレコのような雰囲気の場が見られるという事もあってかなり期待が高まっていたのですが、上に書いた通りその期待を超えてくるイベントでした。

 

続いて、朗読パートの感想から書いていきます。

まず全体を見て思ったのが、元の小説と構成を変えてあるんだなという事でした。文面が無く聴いてるだけの我々にわかりやすいよう、話を構成する要素の順番を入れ替えているのかなという感じがしました。

次には、上でも少し書きましたが、声優さんの身振り手振りや表情の変化がすごいなと思いました。中島さんの足組んで座ってた事や得意げな顔なんかは風祭警部そのものに見えましたし、上田さんの風邪をひいてる演技をするために本当に肩で息をしていたのもすごいなと思って見ていました。あとは、上田さんの表情がパッパッと場面ごとに変わって、その時々の麗子の感情が声の演技も相まってすごく分かりやすくて感動しました。特に麗子がウンザリしている時の表情なんかは、本当に気怠いのかと思ってしまうほどでした。

他に声の演技では、西山さん演じる影山の「お見事です!」というセリフの心がこもっていない感じもすごく良かったです。一番すごいと思ったのは南さんで、女性の容疑者の1人4役を見事に演じられていました。年配の女性役も良かったですが、母娘の2役が特に印象に残っています。この2人は連続してセリフがあるのですが、別のキャラだとハッキリ分かるように演じられていて、こちらも感動しました。

 

あとは、アドリブに驚きましたね。こういった朗読劇は初めてだったので、結構面食らいました。西山さんがいきなり「マジ卍~!」って言い始めたときは「なに?」って思いましたし、南さんの昨日行われたアトリエReinaのイベントに関するアドリブも唐突だったのでビックリしました。

 

次に、トークパートについて書いていきます。

終わって最初に思ったのが、中島さんのトークの回しめちゃくちゃ上手いしおもろいな、という事でした。上田さんと南さんが結構やばくて(?)、ツッコミにあたる人が必須というのは前々から分かっていたのですが、西山さんも司会は上手いものの、話題自体がかなり個性的なものが多くて、本当に中島さん居なかったらどうなってたんだろうという感じでした。

一番印象に残っているところは、西山さんのこけし集めのくだりですかね。おもちゃの話題でこけし集めって言われた時の他の3人の困った表情もさることながら、その後の南さんも先輩に向かって「西山さんでいいんですよね?」と言ったりして、かなり印象に残っています。他にも、髪色が変わるリカちゃん人形を屋根の上に放り投げて天日干ししてたとか、習い事の話題で華道って言葉が出てこなくて「剣山を使うやつ」っていったりとか、正直南さんの印象がめちゃくちゃ強いです…。あとは、ブーツのファスナー閉まってないのを指摘される上田さんだったり、事あるごとに「アトリエReinaへようこそ~」と言って朗読劇中のアドリブのネタを引っ張る中島さんもかなり好きでした。

 

こんなところですね。上にも書いている通りかなり楽しめたのですが、上田さんの1人4役や別日の麗子役、また他の御三方の入れ替わった配役も見たかったり、締めの挨拶で上田さんが「リハではできなかった事がこの本番ではできたり、またその逆にリハではできていた事が本番では急にできなくなったり、このメンバーだからできた公演で、他ではまた違ったものになる」というような事を言っていた通り、本当に夜公演や他の公演も見たかった朗読劇でした。次の機会には可能な限り行こうと思います。