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アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 4巻 感想

12/27、Blooming Cloverの4巻が発売され、購入してきたので感想を書きたいと思います。

 

 

 

  

 

 

今回も特装版にはCDが付いていて、琴葉、エレナ、恵美で「チェリー」、海美、可奈、星梨花で「Dreaming!」、星梨花、亜利沙で「i」の3曲とボイスドラマの4トラックが収録されています。毎度、表紙が両方とも良くて、ゲマとメロブでそれぞれ違う掛け替えカバーが特典で付いてくることもあって、毎巻両方買ってしまいます。

 

それでは、4巻の感想を書いていきたいと思います。

 

この巻では、志保の悩みを中心にCloverのメンバー全員の悩みが膨らんでいって、あわや志保がアイドルをやめてしまうというところまで思い詰めてしまいます。それを3人でなんとか止めて、その過程で3人の悩みも吹っ切れ、4人でライブに向けて頑張ろうとなります。

 

 

まず、この巻最初の12話。ライブの通しリハで、志保は海美に「次のダンスも全力でお願いします」と言います。海美もそれを言葉では了承しますが、実際には3人に合わせたダンスを踊り、志保はそれに怒ります。しかし、踊った後に4人の中で息が乱れているのが自分だけなのを見て怒りは行き場を失い、思わず謝ってしまいます。その後の可奈の励ましも届かず、志保の抱えたフラストレーションは「弟に当たる」という志保にとっては最悪の形で爆発してしまいます。そして雨の中を志保がとぼとぼと歩いているシーンでおわり、というものすごく不穏な引き。

 

いやぁ~4人全員がメンタルを削りに削られる回ですね。4人とも良いステージにしようと頑張ってて、ちゃんと自分が何をすればいいのか考えて動いているのに、実力の違いや考え方の違いですれ違ってしまうというのがまた辛い。

何も悪くないのに自分はCloverに必要なのか、と悩んでしまう星梨花や、志保を励ましに行ったら八つ当たりのような態度で返された可奈も相当メンタルにダメージ負ってると思いますが、やっぱり一番きついのは志保だなと思います。リーダーを任されているのにユニットのパフォーマンスが安定しないという焦りだったり、その原因が海美以外の3人のダンスの実力不足にあると思っていたら、志保以外の2人は少しずつ上達していて、自分だけ置いてきぼりを食らっていたり、それらのフラストレーションが最悪の形で爆発してしまったり。

ただ、海美が好きな自分的には、海美まわりの描写が見てて一番辛かったです。海美が好きなダンス関連で行き違いが生まれてしまったこともそうですし、3巻までを踏まえて海美が考えて実行したことが裏目に出てしまったっていうのがもう…。しかしまあ、海美もダンスのクオリティを落としてみんなに合わせる前に、相談のひとつくらいはしてもよかったかなと思います。志保の気持ちについてまで考えが及んでいなくて、そこが琴葉が言ってたように海美の側の落ち度かなと思いました。

志保に「次も全力で踊るね」と言ったときの海美の笑顔の描き方がすごく良かったです。一見普通に見えますけど、いつもの笑顔よりもかなり淡泊な描き方で、見た瞬間に「ああ、次は全力で踊らないんだろうな」っていうのが見て取れました。

 

 

次は13話。12話の引きから、そのまま姿を消してしまった志保をみんなで探します。ですが見つからず、今日は一旦アイドルのみんなは解散しようという時間になったところで、アイドルをやめる事を告げようと志保がシアターの前の広場に現れます。それを待ち受けていた可奈と、あとから駆け付けた海美と星梨花の3人でなんとか志保を引き留める事に成功します。そして、レッスンの遅れを解決するために志保の家で合宿をしよう、となってこの回は終わります。

 

今までの暗い雰囲気を払拭する回ですね。前回と同じく可奈は歌で励まそうとしますが、今回は、自分が歌うのが好きな理由や、志保とアイドルをやっていきたいという想いをぶつけてるところ、感動しました。海美の吹っ切れてダンスで魅せてやろう!っていうのもよかったです。あと細かいところだと、最初に海美が凹んでる時に莉緒さんが励ましてるところが、志保が倒れたときに何もできなかった、と言って悩んでたのが実になったようでグッときました。

この回で一番好きだったのが、星梨花まわりの描写でした。海美が、今日はプロデューサーの言う通りもう帰ろう、と諭そうとして星梨花が反発するところですね。あんまりゲーム内で星梨花を詳しく見てないので違ってたらアレなのですが、何かの時に意外と頑固なんだなと思った憶えがあって、今回そういう部分が見られて良かったです。最後に志保の家での合宿を提案したのも星梨花で、どんどん積極的になっているように見えます。

 

 

お次は14話。志保の家で合宿してる様子を描いた回ですね。お泊り会や練習の風景が描かれる中で、伊織とやよいが激励に来たり、まだ心の整理がついていない志保を海美が諭したりといった感じ。そして最後は控室で志保と静香がバッタリ、という引き。

 

春香が出て以来の765ASの出番でした。伊織の一連のセリフ、自分と重ねてるようでめっちゃよかったですね……最後にやよいのおかげで格好がつかないというのも、なんとも伊織らしい。

自分的に今回で一番よかったのはまあ…海美ですね。3巻では星梨花に「息を吐く練習をしよう!」と言ってトレーニング面でサポートするという、まさに海美らしいとも言えるサポートの仕方でしたが、今回はまた少し違った面が見られました。志保が戸惑っているのに気付いたり、ちゃんと志保の気持ちに寄り添って優しく諭したり。いやまさか、こんな海美の姿が見られるなんて思ってもいませんでした…。「今は 嬉しかったら笑おうよ」って言った時の表情が、優しげでめちゃくちゃいいです…。本誌で読んだ時に泣いて、何回か読み直しても毎回涙ぐんでたのですが、単行本でもまた涙が出るとは…。普段はあんまり見えないですけど、海美のこういう良さを見ることができて嬉しいです。3巻の感想でも少し書きましたが、この漫画だと海美が他のメンバーを助ける側で描かれてるのが本当に好きです。海美の明るさや勢いの良さが存分に描かれつつ、要所ではちゃんとCloverの「お姉ちゃん」役をこなしてるのがすごく良い。

 

 

この巻最後の14.5話。トライスタービジョンにスポットを当てた番外編ですね。山登りロケをしてて恵美と琴葉が遭難してしまいますが、なんとか見つかって一件落着。

 

ちゃんとClover以外にも焦点当ててくるの好きです。大木に差し掛かったシーンとかで琴葉が思い詰めてしまうのとか、恵美が心配させまいと怪我を隠していたのとか、いかにも2人らしいなあと思って読んでいました。あと、表情の起伏が描き方が激しいので、エレナの良さが映えますねえ。

 

 

漫画の感想はこんなところです。特装版の音源の方は、Dreaming!が一番好きでしたねえ。やっぱり本編の場面を再現してるっていうのと、海美のパートが多いDreaming!の音源っていうあたりがポイントでした。

 

5巻の発売日ももう決まっているようで、特装版には茜、紬で「キラメキラリ」、可奈、志保で「メリー」、そして、Cloverのオリジナル新曲が付くようです。

 

いや~ついに新曲ですね!待ちわびました…。可奈と志保のメリーも、ミリシタを巻き込んでの展開で驚きました。それにしても、3巻の時もそうでしたが次巻の情報が出るのが早い。

 

4巻も大満足な内容でした。ここからは本格的にライブに向けての話になってくる感じですね。これからもCloverの活躍と、Blooming Cloverならではの海美の姿を楽しみにしていきたいと思います。