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アイドルマスター ミリオンライブ! Blooming Clover 3巻 感想

7/27、Blooming Cloverの3巻が発売されたので、1,2巻に続けて感想を書きたいと思います。


 

miichan92.hatenablog.com

 

 

今回も音源CDがついてる特装版が同時発売されています。付いているのは、奈緒と美奈子からなるユニット、ダブルエースで「神SUMMER!!」、春香、未来、可奈で「ONLY MY NOTE」、歌織さん、紗代子、可奈で「MUSIC♪」の3曲と、ボイスドラマです。

Amazonだともう定価ではなくなっていたので貼ってあるリンクは通常版ですが、興味のある方は是非お近くの書店などで探していただければ。

 

というわけで、3巻の感想を書いていきたいと思います。

 

この巻では、2巻で結成されたユニット、Cloverが本格始動します。ですが、2巻の最後で描かれていたダンスの力量差を筆頭に、色々な問題が浮き彫りになってきます。

 

まず3巻最初の9話は、海美のルーツに触れつつ、ユニットの問題の解決策を探すという回でした。レッスンが終わって海美が悩みながら帰っている途中、ふと前に通っていたバレエ教室が目に入り、そこの生徒や習っていた先生とのやり取りを通して、やっぱり星梨花をどうにかして助けてあげたいという気持ちと、みんなとステージで笑って踊りたいという今の夢を再確認します。そして先生に解決策を相談し、次のレッスンの機会に早速実践します。そこで海美の話は一旦終わり、志保の家庭に場面が移り、またちょっとした不安要素が描かれて、最後は現在劇場で活動しているユニット4組での合同練習に春香が混じる、という引きでした。

 

海美にスポットが当たりはじめて、海美が好きな自分としては待ち望んでいた話といった感じ。特にアイドルになる前の話、バレエをすっぱりやめたっていう部分は自分でも思うところがあったので、その辺に触れてくれたのはありがたいです。

Cloverが結成された時にプロデューサーが言っていたとおり、海美が「お姉ちゃん」しているのがすごくいいです。GREEやミリシタで海美が描かれるときって、トラブルメーカーとは言わないまでも、結構な頻度でとんでもないこと言い出したりして周りを振り回していることが多い印象があって、直近の閃光☆HANABI団でもそうでしたし、GREEだと、キャラバンエピソードで砂丘を横断するのが普通のところを縦断しようって言い出したりしてた事とかがパッと思い浮かびます。しかしこの漫画では、主に海美が他のメンバーを助ける側として描かれていて、これが自分の見たいものと結構一致していたようで、そういう姿が見られる度にありがたいと思いながら読んでいます。

あと、先生にバレエをやめて怒ってないか訊いたくだりが、海美のキャラクターを捉えてくれていてこれまた好きでした。ミリシタのメインコミュでは、後になって自分がセンターでいいのか訊いてきたり、GREEのジェントルレディライブでは最後にライブ前は不安だったことを明かしたり、何も考えないで行動しているように思われがちだけどちゃんと悩むところは悩んでいるっていう部分を拾ってくれたように見えて、嬉しかったです。

 

初っ端から長々となってしまいましたが、次10話いきます。

この回は、合同練習をとおしてCloverが他の3組との力量差を思い知る話です。特に志保は、パフォーマンスの差だけでなく、琴葉、奈緒、春香の3人を見てリーダーとしての差も感じさせられる事となります。そのあと屋上に場面が移り、未来が春香を連れてきて可奈を激励するシーンになります。さらに場面が映り、翼が志保に「なんのためにアイドルやってるの?」と問いを投げ、最後は歌織さんのステージデビューの話で引き。

やっぱりこの回は春香が目に付きますね。可奈を激励するときの一連のセリフもかなり良いんですけど、個人的には合同レッスンでの春香の魅せ方の方が好きでした。自分が持ってる春香の印象も劇中の志保と大体同じで、パフォーマンスの上でどう先輩感を出すのかなと思って読んでいましたが、こうきたかといった感じ。パフォーマンスの実力差というより、リーダーとしての実力差の方を見せてきた演出でした。前に律子、雪歩、美希が出てきたときも思いましたが、今回も先輩感出すのホンマにうまいな~と改めて思いました。あと、未来が気配りできてたり、志保が倒れたときの事を実は結構気にしてたりっていう事を描いてくれたのが好きでした。上に書いた、海美のやつと同じような気持ちですかね。

 

次は11話。

歌織さんがステージデビューする回ですね。歌織さん、紗代子、環との可奈のボーカルレッスンを描き、歌織さんのステージといった流れ。場面場面での歌織さんの表情が好きで、特にステージ前で興奮しちゃってる歌織さんがかわいくて好きでした。

この回で改めて思ったのが、本当に色んなアイドルに焦点当てて描いてくれてるんだなあって事でした。上に書いた通り、今回は歌織さん回で話の流れ自体もシンプルなんですけど、細かいところで色んなアイドルを描写してくれてるんですよね。紗代子が可奈の歌が好きだって明かしたり、ステージ前の莉緒さんとこのみさんのやり取りだったり、ステージ後の茜ちゃんの元気さだったり、見せ場を色んなアイドルに作ってくれるのはコンテンツ好きな人間としてはすごい嬉しいです。とりわけ、歩が好きな自分としては歩の歌う事に対する心理描写があったのが嬉しかったです。ミリシタのコミュで歩のボーカルについて一悶着あったのを踏襲してくれているようで、かなり好きな描き方でした。

 

最後は11.5話。

ダブルエースに焦点を当てた番外編ですね。と思いきや、2人と同じくらい昴の見せ場があるという。ユニット名、「ダブルエース」の意味が2人ともエースでどっちがリーダーでもよかったからプロデューサーのリーダーの決め方が適当に見えた、っていうのは自分も思っていた事だったんですけど、「奈緒は『ダブルエース』のエースで、もうひとりのエースのキャッチャーでもあるんだからさ」というところまでは頭が回っていませんでした。この考え方結構好きです。

 

本編の感想はこんなところです。特装版の音源やボイスドラマも良くて、特にONLY MY NOTEが響きました。今までは特段好きな曲とかではなかったので、自分でも驚きました。歌い手にミリオン組が絡んできて、曲の見方が変わったのでしょうか。

4巻の特装版の予約ももう始まっていて、付く音源は琴葉、エレナ、恵美で「チェリー」、海美、可奈、星梨花で「Dreaming!」、星梨花、亜利沙で「i」の3曲とボイスドラマです。

また、先日無料で試し読みできる特設サイトが開設されたので、もしまだ読んでないよーって方がいらっしゃたら是非。

 

というわけで、3巻も面白くて大満足でした。やっぱり自分的には、Cloverが本格始動して海美の見せ場が増えてきてるのも大きいですね。この感想を書いている時点での最新話である14話でも海美の見せ場があって、それがすごく嬉しい描き方で少し泣いてしまいました。また細かい感想は単行本出たタイミングで書こうかと思います。多分4巻は14話まで収録なのかな?ともかく、これからも本編の展開や続刊の特装版の音源を楽しみにしていきたいと思います。